2015年 01月 04日
あのさ
年末。
去年は『鑑定人…』を、そして今年は『ゴーン・ガール』。アメリカン・サイコ。
面白かったよ、良く出来てて俳優は上手いし。2年前ならワタシにとっては何日も考えるテーマを与えてくれる映画。。。
しかし。
しかしだ。
ベン・アフレックがいかに「平凡だがイイ男」を演じようと、ロザムンド・パイクが瞬きせずにこちらを見つめようと、
私にはこの映画に「待った」をかけたい気持ちがあった。
ここからネタバレあり。
サイコ。結婚。妻。浮気。オット。愛人。結婚記念日。妊娠。双子の妹。
様々に料理の素材あれど、その全部が悲劇を大きな→で目指してるとすれば、
それはあまりにも…
もっとつまらない終わり方でいいから。
キレイでなくて怖くもない、ありふれた終わり方で。
あとで振り返ったときに、
「アレ?アレって実は怖かったのかな?」と思えるような。
その後、
『ニュー・シネマ・パラダイス』の完全オリジナル版を観て、
ますますそう思った。
田舎の映写技師であるアルフレートにも、世界的な映画監督になるトトにも、同じ一回の人生しかない。
消費できない、一回性の人生。
同質の喜びと哀しみ。
映画でも小説でも漫画でも、
あらすじで必要でした、的に登場人物を殺す作者が好きになれないんだな。
死んじゃったら話つながらないしさ、生きててこそのオハナシじゃない?
とにかく原作読んでみるかな。
by Bird_W
| 2015-01-04 23:00
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