人気ブログランキング | 話題のタグを見る

文鳥日誌 birdwhite.exblog.jp

とびとびにっき


by Bird_W

そうだ、そうだった。

気分転換に、と思って最近映画化された本を読んだら、
すっごい怖かった。

紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)

角田 光代/角川春樹事務所

undefined


自分が金融関係にいたからなのだけど、
こういうのを実際ちらちらと身近で知っており、
どんなに機械化し、いかにセキュリティを対策しようと、
お金が人間の発明である限り、どこかしらに隙があるんだよって、思ってます。

見た限りでの犯罪に手を染めるひとに共通な特徴は、
お金で自分を作り、お金で人間関係を左右できる、と本気で思っている。
同時に、お金がなければ自分は認めてもらえないんだとも、思い込んでいる。
そう、人間のやっかいな部分をお金で逃げてしまう(解決したと思ってる)。

また、そういう人の周りにはその手の人が集まる(類友)。
奢ってもらえればあとはどーでもいい人と、奢れば楽しくやれるって人と、
いよいよやっかいなことになる…

ひとりは、生涯かけて返済をすることになり、
毎月返済をし毎日定刻にある場所に連絡をしてくる、という取り決めになっていた。
トラックの運転手になり、難病になり、行方不明。
もうひとりはニュースで名前を見ました。
マネロン。

小説では、女性が主人公ですが、私の知る人はふたりとも男性でした。









Commented by angel_44 at 2014-10-28 16:56
面白そうこいう系の小説好きです。

というよりお金が好きですから金融系の話が面白いと思ってしまいます。
読んでみます。
Commented by Bird_W at 2014-10-28 20:07
angel_44さん、

お金は人となりをぜーんぶ見せますよね~。
ぜひ読後感を教えてくださいマセ。
by Bird_W | 2014-10-27 23:40 | Trackback | Comments(2)