狐とシーツ

友だちが下宿していた大きなお宅。
第二次大戦中にはここからユダヤ人が逃げただろうな、と思うような高窓のあるトイレがあって。
家主はおばあさんでした。
2階を部屋貸ししてた。
3部屋くらいそれぞれ下宿人がいて、キッチンとシャワーは共同で。
そういう場合、シーツがつくこと多いんだ。
大家さんがシーツを替えてくれる。
新しいシーツは狐の皿に載ってくる。

狐の皿?

それは鉄でできた狐の置物。
ふと思いついたように後ろ足だけで立ち、前の手(足?)に大きめな鉄製の皿が載っていた。
玄関にあって鍵などを置くようになってたんだと思う。
だだっ広い玄関のスロープ階段の前で待つ狐が、いかが?というように皿を捧げ持っている。

そこにシーツがあって。

二週間ごとに大家さんは皿に洗い上がってピンとした白いシーツをのっけてくれるんだそうで。

あの狐、写真撮っておけば良かったねと、今でも友だちと話すことがある。
狐につままれたってそれは日本の言い回しで通用しないけど。
狐に包まれたとなぜか言いたくなる。

ちょっと、この狐に似てる。

f0219184_22281739.jpg

[PR]
トラックバックURL : https://birdwhite.exblog.jp/tb/20606096
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by Bird_W | 2013-10-17 06:10 | つぶやき 世間話 | Trackback | Comments(0)