宛名のない手紙

Géographie romanesque.
小説の地図って訳するのかな。自分もちょこっとやったことがある。その小説に出てくる位置に関連する文字を全て拾い出し地図を作るのだ。机の場所、窓やドアや室内から始まり、道や建物、地名その他。座標を作っていく。丹念に読んでいくと思いがけない道しるべがあったりする。人物は移動してるわけだから、これは座標ともいえるのかな?えーと、全然思い出せない数学ですが、(a, b, c)てやつ?では地図じゃなくて、小説の座標なのかな。


プルーストの発表でこれをやった学生がいて、印象深かった。作品からいくつかを選び、地名を辿り、どれが実在しどれが想像なのか。実際に彼女のいうとおり、実在する地名に想像上の地名が入り混じり、主人公はあり得ない速度で長い距離を移動していた。実在すればプルーストとの関係とか。彼女は実際に地図を持ち出し示しながら、80分以上話続けて…そして終わらなかった。プルーストらしいといえばそうで。


私が見つけたのは”屋敷の屋根にあった小鳥の巣”でした。プルーストじゃないですよ。嵐の夜、主人公が恋人との幸せな一夜を過ごし(詳細不明)、満たされた気持ちで歩きながら見かける、という設定。数百頁ある分厚い本の中で僅か一文です。内容は、自分で書いたものなのに忘れてしまったわ。いや、思い出すのも怖いのよね、今思うと不十分だもの。ちなみに訳本は出ていません。”つがいの小鳩”も出てきたと思うんだけど。

探偵か?って文章を読むのってそういうところありますね。

時、場所そして(誰かの)気持ちを探す。SNSは宛名のある手紙でかりそめのってとこがポイントですね。ブログは、宛名のない手紙。宛先は決まってるんだけど、そこに名前はないってこと。

え?ホント?
ホントだよ。
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by Bird_W | 2013-10-01 06:00 | Trackback | Comments(0)

文鳥は旅立ち、私は日誌を続けています。(カテゴリーは整理中です)


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