満月の現在地

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ニースからモナコにかけて道は三通りある。
一番高いGrande corniche(私はHaute cornicheと読んでいたが正確にはGrande)。クルマとバイクと自転車と人(と、時々山羊)が通る、歩道もない道路。クルマで飛ばすといつも空に突っ込んでいくみたいなカーブばっかりで。世界はパノラマに展開していて、天井があるのは地球じゃなくて自分だった。

昔々、満月がここにありました。えぐれた海岸線から、月が波に影を落としていました。

満月を一緒に見たシルヴィア。女の子(当時)ふたりで、Golfを飛ばしてモナコからの帰り道「Wao」って月を眺めたよ。シンとして肌寒く暗い海。風があって波が僅かに揺れていたから、月の金色の影は不定形に散らばっていました。

夏休みの終わりのことでした。もう明日は別々の道。これから荷物のパッキング。前を向いて明日をみつめていることが当たり前な若い日のことでした。
あれから、悲しいことも楽しいことも沢山あった。けれど、私がダークなとき真っ黒なとき、その満月は突然ぽっかり浮かんでキラキラっとする。そして、自分の輝く欠片を投げてくれるのだ。

現在地はいつもここだよって。




月がちょっとだけここに↓ありました。最初の方ね。まだ夕暮れが始まったばかりの月がフラフラと見えます。


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by Bird_W | 2013-09-27 06:48 | 外出 旅行など | Trackback | Comments(0)