カテゴリ:音楽 美術 映画など( 23 )

青に浮かぶ

ミクロコスモス。
複雑で微妙なレースを編み上げていく繊細な指使い。
トルナトーレ監督(やモリコーネ)が紡ぐ、宇宙や光、永遠や死。変わらぬテーマの「愛」。
ニューシネマパラダイスのエピソード、鑑定人の続きも埋め込んでいる。

ヴェニスを小さく冷たく青くしたような小さな島、サン・ジューリオ島が何度も出てくる。
北イタリアの湖に浮かぶ島は、宇宙を思わせる青い水に光る星。


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Correspondence(原題)は、通信だけれどももともとは呼応。
湖水の反映、星の爆発、メール、ビデオレター、チャット…
遠くにあってもつながっている、何かが見える、聞こえるというのは
その先にはだれかがいるということ。
その誰かがこの世のものではなくても。


決して楽しい映画ではなく、長尺で中味も濃いので万人向きとは言えないけれど
ミステリーとその回答ではなく、答えの出ない謎の好きなひとに。
ロンドンの雨がちな緑や北イタリアのグレーの空、鮮やかな色の美しい風景が流れていきます。

記念日ごとのギフトが嘘に感じられる時もあるし、
微笑とジョークに満ちた画像の裏にある苦痛が、全てを伝えるときもあるし、
石膏の彫刻の誤って流した涙が作品の陰影となることもある。

唐突だけど、
愛ってさ
自分が完璧ではなかった、と知ることかもね。
その揺らぎを、それでいいんだと思うことなのかも。







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by Bird_W | 2017-05-05 08:00 | 音楽 美術 映画など | Trackback | Comments(0)

いつか見たまなざし


夏の始まりに見に行った映画。

「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督。
ダブリン少年少女物語でした。ベタだベタベタ!と思うものの、うなずける小品。80年代のブリテイッュ・ロックが好きな人にはあれやこれやにやにやできるかも。いろいろとその時代のMV(!)を思い出した。「はじまりのうた」のまたその始まりのようなジミーな映画です。しかし、こう来ると是非にもコレみたいです。↓



そして、ロックつながりでこの漫画。

日々ロック 1 (ヤングジャンプコミックス)

榎屋 克優/集英社

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もともと楽器を習ってたしまってたがゆえに、ロックにはたどり着かず。バンド活動とか良くわからない。クラシックは作曲と演奏はほぼ完全分業制なため、、、そんな私にも面白かった。笑える!痛快!めちゃくちゃ。でもこういうイタイのか痛々しいのかわかんないのが、セーシュンな気もする。

自分の中学時代や高校時代も思い出したくないくらい恥ずかしい。。。そういうもんでしょ。でも、それでもバクハツしきれてなかった気もする、永遠の未完成な時代なのね。でもこの漫画、1巻しか読んでない。実は仕事でツラくなったときのために、読まずに置いてあります(笑)。


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by Bird_W | 2016-10-12 08:30 | 音楽 美術 映画など | Trackback | Comments(0)

蘇りがえり?黄泉がえり?(付記あり)

『レヴェナント:蘇えりし者』 映画前売券(ムビチケEメール送付タイプ)

ムビチケ

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厳しい自然と人間世界の迫力の映像。

美化された自然の映像には匂いがない、といつも思うのだけど、
これは樹の匂い、動物の生臭い息づかい、血の熱さ、凍える雪の冷たさなどが伝わってくる。

最後の方のシーンで血のりがカメラに飛び、
普通はカメラレンズの存在を示すから、そういう映像使わないはずですが、
そのままで。
でも、それもまた有りだなと感じました。

ディカプリオ(←ジョニデから修正)がこれでオスカー決めた映画、という先入観満載で観に行った。
そして
「これでオスカー獲れなかったら泣くね」と思った。

ディカプリオがいいけど悪役もすごくらしくて良かった。
最後の最後まで憎まれ口。拮抗してました。

長さを感じさせないですね。
見終わったら夜になってた。
なんとなくそのまま車で高速走って、
雨の中、夜の海。

潮の匂いがむっとして真っ暗な海は、とても怖かったです。
いやそういうの見たくなる映画ですって。
10分で撤収しましたが。

付記
雪のシーン、あの川が良い。
黄泉の国と下界を区切る横切り感。
イザナギイザナミをなぜか思い出しました。

悪役が川に流れていく、浄化されていくというイメージもマッチしていました。
ナイフのシーンも多かったからでしょうか?
どんだけのクルーで撮ってるんだろう、いやスゴイなと圧倒的でした。

この撮影で撮影監督は3度目のオスカー(!)。
映像あっての映画ですね。

すぐ原作を読みたくなる性から、調べると、原作も良いらしい。
なんと実話。
既に一回映画化されているようです。

黄泉がえりだと日本では使えないというのはわかる。
死んではいないのだから…蘇ってもいないのかな?
いや、息子と共に彼は死んでしまったのかも。
ただリベンジだけのために生きてきた。
家族という共同体と強く結ばれた魂があって、はじめて生き抜けた過酷な自然世界。
途中ですれ違い、彼を助けたネィティブアメリカンもそうだった。

そういう時代。


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by Bird_W | 2016-05-11 08:31 | 音楽 美術 映画など | Trackback | Comments(0)

連休のあちこち

あ、あと一日だ。。。
天気悪すぎ、忙しすぎ。まだまだ自分のペースで動けないのだ。。。
ま、仕方ないっす、始めは気張ってもソコソコ。

先週末は、あちこち遊びに行った。
まずは…映画。
邦題『オデッセィ』

The Martian [Blu-ray + Digital HD]

20th Century Fox

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春休みの子ども映画が多かったからか、一日に上映1回のためか、満席。
お話は面白かった。
SFというよりアドベンチャー映画。
理科系の映画、というか実験系?
とにかく工夫が沢山あって、生きてるって日々頭使うってことなんだな~と実感させられる映画でした。
SFにはなんとなく「自然に対して傲慢な人類にふりかかる不幸」「黙示録を反映した終末の世界観」みたく、
ウツっぽいものがある。
が、とりあえず先のことはワカラナイ。徹底的にワカラナイのだから、予期不安に陥る必要…時間はないのかなと思った。

いつものように映画館ではグミを山盛り。
大人なのに真剣にグミを選ぶ。これすっごい贅沢感があるネ。
小さな満足感や達成感が大事。
ま、大小あんまし関係ないんです、宇宙では重力ないから。。。(かなり無理矢理な結論)。





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by Bird_W | 2016-03-24 20:55 | 音楽 美術 映画など | Trackback | Comments(0)

雨降り

やっぱり冷蔵庫ダメだわ。
外の方が寒いもん。
山から下りて書類仕事。
年取ると経歴を整理するのは大層頭が痛い。学校名とか社名とか変わるし!

最終的には証明写真を撮りに行き「ああ現実は厳しい」と実感したのだった。
そこには見知らぬオバサンが。。。
ちょっとお金を払えばリタッチ(!)で好印象仕上げできるらしいが…
もーそこまではね。仕方なしね。
コスメなどではどうしようもなくってよ。

山で見た映画。
すっごく凝った作りのスパイ映画(なんだよね?)
凝り過ぎで、頭がついていけないヨ。

と、山頂を思い出していました。

ぽやぽやっと。

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by Bird_W | 2016-01-30 07:30 | 音楽 美術 映画など | Trackback | Comments(0)

シネコン vs ミニシアター

お正月から1月連休にかけてみた2本の映画。

まずは定番っちゃ定番。

これがね、あらすじをいまいち思い出せない。
追う、逃げる、つかまる、危険、危険から抜け出す、逃げる このあたりの繰り返し。
よくできたこなれた展開に、豪華な舞台。場所も次々変わります。
ボンドガールも二人(一人はガールは失礼か)登場。

ラストシーンは、次もあるよってことなのか、それとも現在の世界情勢に配慮したのか。
今回は、主人公だけではなく脇役にもスポットがあたり、ボンドとその仲間たちの映画になってたかも。
個人的には今回は舞台となる風景、小道具などが良かったかな。
まったく感情移入できないところが良し。

そしてミニシアター。
学校や出版など併設した活動をしているイメージフォーラム。
朝10時30分から並んで整理券もらう。この日暖かくてよかった。



『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』
写真がとにかく素晴らしい。
叙情的、という言葉がぴったりくる作品の数々。

そして、字幕が柴田元幸。これもまた楽しめます。
平易な話し言葉を、小難しくなく哲学的にもならず、
かといって日常にまみれすぎない映画の中の言葉と訳するのは難しい。

写真とNY、人間の後ろ姿が好きな方は是非。

折しも、David Bowieの訃報。
美しいものよ、永遠に。

いや、美しいものは永遠に再生可能なのだ。
生かそうという意思によって。



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by Bird_W | 2016-01-12 13:30 | 音楽 美術 映画など | Trackback | Comments(0)

Begin again

邦題『はじまりのうた』。
キーラ・ナイトレイ主演の佳品です。

いろんな意味で素晴らしい作品です。




歌がね、ぐっときます。
出会いと別れと、
到着と旅立ちと。
テーマとアレンジ。
BritishとUSAのカルチャー。
アコースティックギターとラッパー、
キーラ・ナイトレイの華奢なイギリス娘的ワンピースファッションも、
ヤンキー娘のぴちぴちファッションも。

全編の映像が美しく、
シークエンスが過去と現在を行き来しながら、未来へと流れていく。
そしてすうっと光のなかに消えていく。
開かれたページがそのままに風が吹いていくみたいに。

そういうのも、音楽らしくて。
儚い。
にんべんに夢と書くのか。

菊地成孔の秀逸な評があります。

そういえばスガシカオのコンサートいったとき、
「これ作曲したひとが歌ってるんだここでワオ!」と思いました。
クラシックだとそういうことないので…
ある意味死人ばっかし(そういうこと言っていいのか)。
没後100年くらいだと「若い」感じだもん。

そういう世界もいいけどね、
こういう現在を切り取る映画はステキだ。





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by Bird_W | 2016-01-06 08:30 | 音楽 美術 映画など | Trackback | Comments(0)

冬の定番(そのに)

愛を積むひと [DVD]

松竹



こんな映画を観ました。
北海道、十勝?美しい風景です。
行ってみたいなぁ…

掌にのりそうな可愛らしいよいお話です。
あらすじは先が読めちゃう感じ…とはいえとにかく風景がきれいなので。
佐藤浩市と樋口可南子の熟年夫婦がまたはまり役。

でもって、クリームシチュウのリクエスト。
サブリミナル効果ある?映画か。

ワタシはクリームやミルクが苦手。
作っても味見ができないのだが、
市販のルーを使って初めて作ってみたよ。
まーいーや、ワタシが食べるんじゃないし、(←いいのか)

ちなみに、私は「言いたいことはバンバン言って、したいことはして、思い残すことなく生きたい派」です。
(誰もきいてないし?)

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by Bird_W | 2015-12-23 07:45 | 音楽 美術 映画など | Trackback | Comments(0)

週末に小さな映画を。

ミケランジェロ・プロジェクト [Blu-ray]

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大きなスクリーンで映画を見ました。
ジョージ・クルーニー監督及び主演映画。
監督に忙しかったのか、あんまり出てこない主演。
少々無理のある筋立ても、豪華俳優陣でこなし、
多少、史実とは違うが「80%はフィクション」というリアリティでクリアです。

しかし、この時代の戦争はまだ等身大だったんだと思わざるを得ない。
ヒトラーは自分の美術館をつくろうとしたが、
今は世界遺産を爆破してるのだから。

滅入る雨の週末にたらっと見ることをお勧めです。



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by Bird_W | 2015-11-18 07:10 | 音楽 美術 映画など | Trackback | Comments(0)

なかびの映画

観たいな~と思う映画が気づけば既に上映終了、ということの多い昨今。
みんなDVDで観るんだろうね。

半ば眠りながら観た映画。設定そのものがすごく凝ってた。<アメリの監督、ジャン=ピエール・ジュネの美しい作品です。

アメリもそうだけど、映画の出発点が「死」または「死による不在」。主人公は、その死に何か責任を感じていて(ただ居合わせたというだけだが)、あるきっかけから旅に出て、人と出会い、様々な体験をし、それらがパズルのパーツになって、出発時点とは全く違う(しかし納得できる)ジグゾーパズルが完成される…というお話。


そう言ってしまえば身も蓋もないような気がするけど、人間なんてどこまで行っても未完成なんだから、全身ガウディサクラダファミリアとも言える。旅も出会いも全てつながっている。連続していようと不連続であろうと。




この作品には本があって、絵や図が入っているこれまた美しい本のようです。
…ページをめくること、それが時間の刻印なのか?前へ行くことも戻ることも自在に可能、という意味では、また本も面白いかもしれません。

完成されたプロット、はまり役者たち、そして車。「セリフ少なく」「人生を語らず」「不条理をメッセージせず」… 疲れたアタマを休めるには最適な映画かも。すごい製作費かけてる。そして撮影がすんごくお洒落。ワンシーンワンシーンのバランスが印象的。走るシーンが走ってるんだけど止まってる…。誰だ撮影監督は…と思ったら『インセプション』のひとだった。なあるほど。

原題『The Italian Job』の意味など、1969年イギリス版にはエピソード満載なようで、これも見てみたいね。

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by Bird_W | 2015-10-12 13:00 | 音楽 美術 映画など | Trackback | Comments(0)

文鳥は星になりましたが、日誌を続けています。


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